ムーアの法則自重

嫁さんがプレイするマリオブラザーズWiiを見てて思ったんですが、このゲーム、確実にファミコンのマリオに比べて難しくなってますね。それはそうです。Wiiなんて、ファミコンと比べ物にならないくらい賢くなっているんですから、それだけ凶悪なギミックを作り出せるし、処理能力も高いから、敵や仕掛けが画面外に消えるとか、そういう昔のハードの癖みたいなのもないし、プレイヤーにも精度の高いプレイを要求される。電源切っても残機は持ち越せるとか、ミスが増えると代わりにクリアしてくれるとか、一見初心者にもクリアしやすいようなゆとり仕様が備わっているのかと思いきや、それくらいしないとこのゲームは難しすぎてクリアできないんですよ実は!まあ嫁さんは、そういうのに頼らず頑張ってますけどね。
これはなんというか…コースをクリアするとか敵を倒すとかっていうのがゲームの目的かと思ってたら実は、進化し続けるコンピューターと、人間との戦いだったんですね。いやまったく恐ろしい。人間の進歩には肉体的に限界がありますもの。コンピューターは人間にはやりきれないことを補助するためにあるのであって、何もそんなコンピューターに勝ちたいとかなんて思ってもいませんから。なんでしょう、実はこれは、ターミネーターとかマトリックスとかみたいな、来るべき人間対機械の全面戦争に対抗するための、機械の処理能力に比肩するような対機械用人間兵器の育成ゲームなのではないんだろうか…
まあでもマジメな話、あまりに機械が賢くなりすぎると、逆にゲームを作る側も難しいんでしょうね。あまりに鬼畜なコースとかも作れるには作れるんでしょうが、あんまりやりすぎるとプレイヤーが追いつかなくなってしまうんでしょうね。最近のゲームは昔に比べてぬるくなったという意見も中にはあるかもしれませんが、より面白く難しいゲームをプレイするには、人間が肉体的に進化するしかないんですきっと。
あまりに、コンピューターは賢くなりすぎました。そして恐ろしいことに、人間もコンピューターのパフォーマンスに慣れっこになってしまいました。この先、コンピューターが見せてくれる新しい世界に人間が驚きを示す時、人間はもはや人間ではなくなっているのではないでしょうか。
マジメに書いてるだなんて思わないでね。