僕とMother2

Mother2は、僕にとってなんともいえない思い入れがある。このゲームが出たとき僕は小4だったが、このゲームを初めてプレイしたのは23歳になってからだ。でもなんとなく、小学校のときに出会いたかったゲームという気がする。
結局、だから何なのってストーリーなんだけど、なんだかずっと心に残り続けるものがあるのだ。この気持ちをもっと昔に持ってたらどんなふうに僕は成長したのか(0.00002秒)いや変わんないな。
陳腐な表現だけど、奇跡のようなゲームだと思う。なんというか、あらゆる角度に世界観が染みついているのだ。どこに行っても楽しいし、誰と喋っても楽しいし、何をしても楽しい。
あのいい感じに緩んだヘタウマ感あふれる世界観がいいんだろう。敵や人もなんだかラクガキ調で、力が抜けきってる。音楽もいい具合に外れている(嫁さんいわく、岡山ではそういうのを音がもげるというらしい)。
でも感動させるところはしっかり感動させてくるし、怖がらすところは徹底的に怖がらす。というかこのゲームは基本トラウマだらけだ。ブルーブルー。も〜どれ〜も〜どれ〜。ストーンヘンジ。ネスさまネスさま!真っ暗なオネット。
全体的に感じるのは、やっぱり言葉の力だ。糸井さんはすげぇ人だ。なんてことない素朴な言葉に心をわしづかみにされる。僕はこういうときに、意識・無意識の境界を感じる。コピーライターとはそのほんの数文字にどれだけの意識を傾けているのか。ほんの少しの言葉でも、人や世界に影響を与えるものなんだなあとしみじみ感じたものだった。
なんとなく、子供ができたらやらせたいゲームだ。