珍しく仕事の話

一日が終わって、振り返ってみて、その日の自分が意味もなく恥ずかしく思える日がある。それは決まって、柄にもなく何らかの衝動に突き動かされていた日だ。
そういう日は、たいてい仕事はうまくいっていた。難局もノリで切り抜けられた。だが、それはいつもの僕ではなく、正気を失って脳内麻薬が出ている状態だったのだ。はたから見て、それは見苦しくなかったか。
あまりにくだらないプライド。自分でもよくわかってるつもりだ。こんなことを恥ずかしがっている自分がとてもイヤだ。恥ずかしがる必要などどこにもないとわかっている。だが、心のどこかでやはり僕は恥ずかしがっている。いったいなんだってんだ。僕はカッコつけたいなんてこれっぽちも思ってないはずなのに。
僕は、きっと、その場に入ることをどこかで拒絶しているのかもしれない。


今週から他部署から来た後輩に仕事を教えている。こう…あまり細かいことは書かないが、彼を見ていると、鏡を見ているような気分になる。なんというか、「こっち」に入ってきてくれないのだ。
人にものを教えるということは、自分が教わるということだと実感する。彼に入ってきてもらうには、僕がここの一員であることを示さなくては。僕も入らなくては。僕は、もっと謙虚でなければいけないと思った。