場所の記憶

電車からメールで投稿してみる。
しかし、これは素晴らしい機能だ!どこでも日記を書けるなんて!
いつもは、「神奈川のどこかのアパート」とシチュエーションが決まりきってるけど、これなら外で書いたというその貴重な空気感を缶詰めにしてパックできるわけですな。
せっかくだから今じゃなきゃ書けないことを書こう。
なんも特に変わったことはないな〜。むっ…?そういえばここのドアの前…昨日、ここと同じ位置で、今にも破裂しそうなおっさんがいたなぁ。飲み過ぎだったのかな。顔が真っ青で、ちょっとドンと押したら、盛大にブチかましそうなおっさんが…。
一種の時限爆弾だぁね。おっさんが頭をふらつかせるたびに、やめてくれ、やめてくれって何度となく心の中で連呼した。近くにいたお兄さんとアイコンタクトし、無言のコミュニケーションが成立していた。(「次の駅で車両変えね?」)
結局おっさんは何事もなく次の駅で退場したけど、あの緊張感は筆舌に尽くしがたいものがあった。

場所の記憶は、そこに残り続ける。忘れたつもりでも、人は「そこ」に行けば否応なしに思い出させられる。