病気の記録

2012/1/29(日)
朝、腹部に妙な違和感を覚え、トイレに行くと腹を下していた。体をよく温めてもう一度ベッドに入ったが、腹の違和感は消えず、全身にまで悪寒が走り始めた。それから何度もトイレに起きた。体は寒くて重くなる一方だ。やがて、吐き気も感じ、ついに  した。これはいよいよまずいと思い、嫁さんが調べてくれた休日診療所に行った。ゾンビのような足取りに見えたことだろう。焼き肉屋の前ではためく「ロース」という旗を見ただけで吐き気を感じる始末だった。診療所は恐ろしいほど人であふれかえっていた。これが未来の日本の姿か――と考えたかどうかは忘れた。受付の前に診察カードを書くのだが、これが恐ろしく難題だった。目が回って、手がろくに動かない。何歳何カ月なのかの計算もできない。半ばテーブルに突っ伏してうんうん唸りながら書いた。だいたい1時間くらいで順番が来た。いやわからない。もっとかかったような気もする。とにかく、永遠に近い時間を待った。床にへたり込んで、この苦しみから解放されてベッドに横になりたいということしか考えられなかった。そんな中でも、    の子供たちや  の   の人たちはこんな治療も受けさせてもらえないんだろうなとか考えていた。これはやがて来る自分の運命の予感なのか。途中で買ったほっとレモンもすべて  してしまった。診察の順番が来た。あっさり終わった。薬をもらうまでさらに1時間待った。帰った。死んだように寝た。「ネジが足りなくて出荷できない」という夢に何度もうなされた。

2012/1/30(月)
会社を休んだ。人生初の点滴を打った。献血で慣れてたせいかあまり違和感はなかった。点滴を打った後は、死んだように眠ることはなくなった。