創作です

「抜けやすい」の巻き

「おや、ピタとゴラ*1。音楽を聴いているのか?」
「あ!百科おじさん!スーがウォークマン買ってくれたの」
「クレタノ!」
「なるほどのう。しかし、そんなにイヤホンが垂れていると、周りに引っかかって危ないぞ」
「平気だよ!」
「ヘーキ!」
プップップー

♪♪♪テンテケテケテケテンテケテケテケ テケテケテン テケテケテン♪♪♪

「今日は特に用事がないけど、ちょっと前を通り過ぎるでスー」
「あ!ゴラのイヤホンがスーの荷台に引っかかった!」
「タイヘン!タイヘン!」
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「あ!イヤホンが抜けた!」
「タスカッタ!」
「二人とも、大丈夫か?イヤホンがもしピッタリ耳についてたら、そのままスーに連れて行かれてしまうところじゃったのう。イヤホンが抜けやすいのは、そのためでもあるんじゃ*2

♪♪♪ピャーピャラ♪♪♪

「このように、抜けやすくしてあるものは、他にもいろいろある」
「どんなもの?」
「オシエテ!オシエテ!」
「詳しくはわしの292ページ*3に書いてあーる」
パラッ
「「じー・・・子供だから、読めませーん」」
「はっはっは。仕方がないのう。ではテレビのジョンを呼ぼう」
「「テレビのジョーン!!」」

♪♪♪ファッファッファッファッファッファッファッ ファーファッ ファーファッ♪♪♪
「ワンワン!お呼びですかー」
「テレビのジョン!抜けやすいものの例を教えてくれたまえ」
「ワンワン!りょーかーい」
「「ピッ!」」
♪♪♪ホーワホワホーワ ホーワホワホーワ ファーーー♪♪♪

「抜けやすい工夫。駅員さんは、常に白い手袋をつけています。これは、お客さんを電車に押し込む時、ドアが閉まって駅員さんの手が巻き込まれてしまわないように、手が抜けやすいようにつけているのです」
「これは、アフリカタテガミヤマアラシ。この動物は、背中にたくさんのトゲを持っています。このトゲはとても抜けやすく、天敵に刺さりやすいのです。そのようにしてこの動物は天敵から身を守っているのです」
「スキーのとき、靴を板に固定する道具、ビンディング。これには抜けやすさの値、"解放値"というものがあります。初心者は少し抜けやすいものを選びます。わざと足から抜けやすくすることで、転んだ時にスキー板が引っかかって足を骨折する危険が少なくなるのです」
「このように、抜けやすいものは、いろいろあるのです」

「わかったかな?抜けやすく工夫しているものは、いろいろあるんじゃ」
「へー、そうなんだー!」
「オモシロイ!」
*4「おお、そうじゃ!わざと外れやすくしてあるものがうちにもあったのう!
スー、とってきてくれるか」
「かしこまりましたでスー」

「ほら、これじゃよ」
「わー!ロボットのプラモデルだー!」
「カッコイイ!カッコイイ!」
「子供が遊ぶおもちゃは、折れて壊れにくいようにわざと外れやすくしている箇所があるんじゃよ」

例示として腕を取り外してみる

「ほんとだ!すごーい!」
「スゴイ!スゴイ!」
「あそんでいい?」
「もちろんじゃよ」
「「わーい!」」
「壊れにくい工夫がしてあるとはいえ、乱暴にしたらいかんぞ」
「「はーい!」」
「ワン、ワン!」

ピタゴラスイッチ

*1:リアルにグーとスーと書きそうになった

*2:強引な

*3:ページ数はいつも語呂合わせらしいが、うまく語呂を合わせられなかったので、ヌケニンの図鑑番号をとった。全然関係ないけど

*4:ここから先は嫁さんがオチ部分を考えてくれた