今年の禁句について訂正

最近になってようやく気付いたのだが、嫁さんの言う通りにしていると、大抵うまくいくのだ。
ヒモ的思考に思われても致し方あるまいが、しかし嫁さんの千里眼のごとき洞察力と先見性にかかってしまうと、僕は嫁さんの発言力を信奉せずにはいられないのだ。
例えば、僕はいつも帰宅予想時刻を嫁さんに連絡するのだが、僕は大抵外してしまうのに対し、嫁さんは、かなりの精度で言い当てる。僕の仕事内容を完全に把握していないであろう嫁さんがだ(少なくとも僕は嫁さんの仕事内容をほとんど理解していない)。最近は嫁さんと自分の予想時刻が食い違ったときは、嫁さんの予想を優先するようにしている。
僕が以前、2013年1月15日に「今年の禁句」というタイトルで、「そうですね」という言葉を禁句に設定すると書いたが、嫁さんは、それを見て「本当に同意したいときはどうするの」と言った。嫁さんの忠告を腹の中に抱えながらも僕はしばらく「そうですね」を言わずに過ごしてみたが、まさに嫁さんの言う通りになった。たびたび会話がぎこちなくなるのを実感した。本当に同意したいときは、「そうですね」を使うべきだ。嫁さんは、そこまで見越して僕に進言したのだ。
なので今ここで訂正しよう。「そうですね」は、何も考えなしの相づちとして使うのを禁止にすると。