飛行機はいいもの

唐突であるが、今年中に、嫁さんと九州に行きたいと話している。僕は九州は行ったことがないので、福岡でもどこでも楽しめると思うのだが、せっかく行くなら少し遠いところがいい。嫁さんは、九州の中か南のほうへ行って温泉めぐりをしたいと言う。
それなら大分とか熊本とかがいいだろう、最近は九州新幹線というものも通ったらしいから行きやすいねと言ってたら、嫁さんは「えっ」と言う。いやそこはやっぱり飛行機じゃないのと、さも当然に言う。
もちろん嫁さんの発言は理にかなっている。100人に100人がとは言わないが、福岡までならともかく、九州の少し奥まったところに行くなら飛行機が一番というのが世間の意見だろう。移動時間が短くて自由時間は増えるし、今はLCCが流行りであるし、かなり前に予約をしておけば大手航空会社でも割引もいいらしい。
そうなのだ。まったく何も間違っていない。九州に行くなら飛行機が一番だ。
しかし、問題がある。それは僕だ。年や月日や都市名を聞けばすぐ航空事故に思考が直結するこの僕が問題なのだ。メーデー!ばかり見てるせいで、アンビリーバボーや世界実録ミステリーを見てても「知ってた」と言ってしまう僕が問題なのだ。
そう、僕は飛行機が怖いのだ。この先乗る機会はほとんどないだろうと思って、調子に乗って航空事故の知識を蓄えすぎてしまった。飛行機は乗らない分にはいい、見てる分にはどうでもいいやとのんきに構えていたのが問題だった。
だから、僕はこれから完全に飛行機に対する認識を改めなくてはならない。飛行機は落ちるものと考えているこの僕を意識改革しないといけない。飛行機は安全だ。それもそうだ。毎日のように航空便で書類や品物を運んでいるのに、飛行機が落ちて届かなかったなんてことは一度もなかったからな。
飛行機はいいもの!飛行機は安全!飛行機は素晴らしい!飛行機は友達!