嫁さんの相棒愛

嫁さんは、刑事ドラマ『相棒』の中二病なところが好きみたいで、面白がってよく自分のアイディアを昇華させてオリジナルの相棒の展開を創作しているが、その再現率が半端ないと話題になっている。
たとえば、シーズン9の『顔のない男』という話で、SAT(特殊部隊)を追放された男が暴走するところで前編が終わり、嫁さんは、後編を予想したという。その内容というのが、国の組織のスカウトに「いい目をしているな」と声をかけられて拾われて、「君をここまでおとしめた奴らに復讐したくないか」と殺人マシーンに育てるという話だ。
実際そういう展開にはならなかったようだが、僕はその話を見ていないもので、再放送があるときは「いい目をしているな」の話でうちでは通じてしまう。つまり嫁さんの創作がうちでは公式になったんだあね。
もうひとつ、これはまったく公式も何もなく嫁さんの完全オリジナルなのだが、嫁さんが『仮面ライダー電王』と相棒のコラボ企画があったらということで、その時の右京さんとかおるちゃんのセリフを脳内再生余裕なレベルに再現したのだ。
わけのわからぬうちに騒ぎを起こしたことになっている良太郎は警察に連行され、取り調べを受けている。だが次々とイマジンが憑依して、支離滅裂な言動を繰り返す良太郎に刑事たちもほとほとうんざりしている。
あ、ここでポイントなのが、実際に電王24話の中で、相棒の芹沢役の人が取り調べをする刑事として出てきたらしく、ほぼ間違いなくその警察署に特命係もあったんじゃないかという話ですよ。両方東映が作っているしね。そんなわけで(?)その様子を眺める右京さんとかおるちゃん。
薫「あの少年、なんだか様子が妙ですね」
右京「・・・亀山くん、ビリー・ミリガンという人物を知っていますか
薫「・・・いいえ?」
右京「アメリカの犯罪史に残る解離性同一性障害者、すなわち多重人格者です。彼の中には24もの別人格が眠っていたと言われ、凶暴な人物から紳士的な人物、子供やレズビアンといった様々な人物の性格が移り変わり、話し方や訛りも人格によってまったく異なっていたといいます。
あの少年も、凶暴な人物や、口が達者な人物、はたまた関西弁を話す人物まで憑依しているかのようです。彼を見ているとその人物を思い出さずにはいられませんねぇ」
薫「えっ、じゃ、じゃああの少年も・・・?」
右京「ええ、間違いなく多重人格者に分類されるでしょう」*1
このコラボはもう実現しないだろうが・・・ぜひやってほしい。

*1:ここで、取調室を覗きこむ薫ちゃんを尻目にくるりと背を向けながら右京さんがこのセリフを話す、というのが嫁さんのこだわりポイントらしい