息子と籠城

土曜日に息子(6月6日土曜時点生後15日)と嫁さんを預かってもらっている僕の実家に行った。息子は前に会ったときより顔つきが精悍になってきたというか男前になってきた気がする。
この日は息子は眠りが浅くて、横になってても寝てるのか寝てないのかという状態が続いて、嫁さんは足腰に力が入らないくらい疲れていたようだ。
夜中2時になっても息子は泣き止まなくてほとほと弱った。こりゃまずいなと思って、嫁さんが寝ている寝室から息子を連れ去り、離れた和室に息子と籠城することにした。
指を食わせさせると吸ってくるので、こりゃお腹が空いてるんだなということでミルクをいつもより多めに作って飲ませた。時間はかかったが飲んでくれた。少しゆらゆらと揺すっているとだんだん息子の目がとろんとしてきたの布団に置いたら寝てくれた。やったぜ。このまま息子としばらく二人きりになろう。天井の明かりは消し、ネーチャンが貸してくれた電気スタンドの薄明かりの中過ごす。
1時間くらいすると息子が泣いて起きた。おむつが濡れている。けっこう盛大に出している。いっぱい飲んだからなあ。いつもは嫁さんが近くにいるときにおむつを替えるけど今嫁さんは寝ている。起こすわけにはいかない。初めて僕ひとりでおむつ替えだ。
やはり息子は嫌がって泣いた。わんわん泣いた。息子にがんばれがんばれと言った。自分への言葉でもあった気がする。
腕がきゅうに温かくなった。おへぇ!オシッコかけられたぁん!ママいるときにされたことないのにぃ!
もー笑うしかなかった。これを乗り切ればきっと寝てくれるんだ。四苦八苦しながらおむつを替えて、しばらくすると息子はスースー寝てくれた。
やりきったという感じだ。10失点は覚悟するところを3失点くらいで乗り切れた感じだ。気付けばソファーで息子を抱きながら親子して寝ていた。嫁さんが来てくれたときは嬉しかった。
こんなおおげさに書くようなことじゃないし当たり前のことをしただけなんだけど、息子と二人だけで過ごしたこの2時間程度の夜はしばらく忘れられない気がする。