違和感を無視しない

つい先ごろ世間を騒がせた例のあの新幹線の、まさにその車両に乗っていた人がかなり身近にいた。
何かバシャバシャ音が聞こえて、ポリタンクが見えてその液体が何かと悟った瞬間、一目散に車両の後ろへ逃げたという。次の瞬間、背中の後ろが赤く光ったのがわかったそうだ。
人生何が起こるかわからないとは言うが、その極地にあった出来事と言えるだろう。僕はその人のようにとっさに判断して逃げることができたかどうか・・・そこに自分がいて、嫁さんと息子と一緒だったりしたら・・・
何かがいつもと違うという違和感。違和感の裏に惨事への連鎖があるかもしれない。普段の仕事でもそうだ。あのとき感じた違和感を無視しなかったら今頃こんな無駄な後始末しなくて済んだのにということが多々ある。
風の息づかいを感じていればじゃないけれど、普段から違和感をゆるがせにせず、ひとつひとつ敏感につぶしていく姿勢を大切にしたい。