電動鼻水吸引器を買った

息子(1歳2か月)は日に日に成長し、最近は5~6歩くらい歩けるようになってきた。ちょっとした高いところならひょいと上れてしまうし、ますます目が離せない日々だ。

そして病気もよくもらうようになってきた。6月7月あたりは、隔週で風邪をもらってくるような感じで、ママは泣く泣く会社を休まざるをえない状況が続いていた。子供の病気は通過儀礼とはわかっていても、子供が病気したときの心細さ、周りへの申し訳なさは筆舌に尽くしがたいものがある。

そんな状況を救う一助になりそうなものを買った。電動鼻水吸引器『スマイルキュート』だ。聞く話では子供の鼻水を溜める溜めないでは風邪の治りが格段に違うらしい。口で吸うタイプは風邪がもれなく親にうつるらしいから、少しお高いが電動にした。

届いた。思ったよりこぶりだ。

説明書を読んだ。思っていた以上に専門的で科学的かつ医学的なことが書かれており頭がクラクラした。だが全国のママパパがこれのお世話になっているのだろうからそこまで恐れることはなかろうとあまり気にしないことにしてうんうん唸りながら読んだ。結局よくわからなかった。

ところへ息子が熱を出した。鼻水を出している。迷ってる場合ではない。今が使いどきだ。

ホースを取り付け、さらにその先に鼻水吸引キットなるものを取り付ける。このキットとは、手のひらサイズの小瓶の先に鼻に挿入する吸引口がついているもので、その口から鼻水が吸い上げられて小瓶に鼻水が溜まるらしいのだが、こぉんな小さな瓶で足りるんだろうかと不安になる小ささだった。だがそれは杞憂に終わる。

ここでいよいよ使い始めるわけだが、あっさり書いたらそんなに気楽なものなのかという誤解を与えかねない。あのね、怖いよ。だってずぶの素人が耳鼻科の先生のまねごとしようとするわけだからね。ときに親はブラックジャックにもなるのだ。でも大丈夫怖いのはここだけだから。あとはもう慣れるから。

子供を親と同じ向きのままあおむけに寝かせ、頭は親の股間のところに来るように。そして気は乗らないが、だが子供のためだ、子供の腕を上から親の太ももで固定!当然子供は泣くが安全のためしっかり押さえつけたほうがいい。頭もしっかり手で固定し、さあ吸引だ。

起動音が気になっていたが、思っていたほどはそんなに大きな音ではなかった。掃除機みたいなキュイーンという高い音なのかと思ってたがブ~ンという低い音だった。息子はまだこのときは鼻水はさらさらなほうだったからかもしれないが、圧力は-20キロパスカルくらいで十分だった。吸引口を鼻に押し込む。隙間ができないくらいしっかり押し込もう。子供は泣くが、ジュゴゴゴゴという気持ちいい音に、やった吸えてる!と励まされる。向きを変えながら吸ってるとジュゴゴ音がなくなってくるのでもう片っぽの鼻に替える。

お疲れ様でした。吸引が終わりました。がんばった子を励ましてあげてください。瓶からあふれるんじゃないかと危惧していたが半分どころか瓶の2mm程度の高さしか溜まっていない。半分どころかあふれたら相当な風邪だろう。

流しに鼻水を流す。水でザザッとキットを洗う。キットを分解する。キットは、瓶、キャップ、オリーブという吸引口の3つで構成されている。それらを全部水の入った小鍋に入れる。そして15分煮る。煮沸消毒の完成だ。鍋から出して、拭いておしまい。

因果関係はわからないがとにかく息子はすっかり熱が引き次の日元気に保育園に登園した。もう少し重い風邪にかかったときに真価がわかるかもしれないが、とにかくこれは保育グッズの必需品に加えてもいいのではないかというくらいおすすめです。

あとメルシーポットという非常によく似た姉妹品もあってすんごくめちゃくちゃ迷ったんだけど、僕がスマイルキュートにした決め手は、一言、ないです。性能に差はなく、どちらを選んでも幸せになれるそうなので、己の直感で選んでください。