息子と遠足に行った話

こないだまでは、息子の誕生日である22日が来るたびに、ウワァ○歳○カ月おめでとうだねぇと毎月舞い上がってたのに、最近は日々に忙殺されてそれを忘れつつある自分が悲しい。
いまだにここに書いてなかったことがあるから完全に忘れてしまわないように書いておこう。もう4カ月も前だけど、5月20日の息子が2歳を迎える直前に保育園の行事で遠足に行った話だ。
ママははりきって早起きして、かわいい重箱にお弁当を詰めた。おにぎり、唐揚げ、卵焼き…ほんとに絵に描いたような遠足というと多くの人が思い起こすような幸せ詰まったお弁当だ。すっきり晴れて絶好の遠足日和だった。集合場所から親子そろってみんなで歩いていくという。1歳児2歳児が歩いていける距離だっていうからまあそんなに距離はなくてたかが知れた近くの広場とかなんだろうなと思ってた。しかし歩けど歩けど着かない。うわぁこれガッツリ遠足してんじゃん、おっここがゴールかなって途中で3回くらい思ったもん。遠く感じたのは、子供の歩調に合わせてたからだったのか、ガチで遠かったのかはよくわかんない。いやわかるぜ後者だ。メッチャ遠かったぜ。軽く2キロはありそうだったし、コースのシメに大の大人がゼーゼーなりそうな上り坂もあったし。すげぇぜ、うちの保育園ってぶっこんでくるぜ、そら息子も日に日にたくましくなってるわけだ。その当のうちの息子は途中一度も抱っこされずヘーゼンと歩き通しましたとさ。ありえねえ2歳に足踏み入れかけの1歳児の体力。
着いたのは草が生い茂る緑豊かな広場だ。家から(かろーじて)歩いてこられる距離にこんな自然豊かな場所があるなんて驚きだった。予定より時間がおしたので、やる予定だったリレーは中止になった。この距離歩いてなおかつリレーもやる予定だったんですかいハハハ。
保育園で用意した大きなビニールシートの上に集まって、簡単なレクリエーションをすることになった。簡単なのかなほんとうに?ビリーズブートキャンプとか始まらないよね?
息子を膝の上に乗せて、『バスにのって』などとてもたのしいレクリエーションをおこなった。大勢で自然豊かな中でやるのは新鮮でとても気持ちが良く幸せな気分だった。
そしておまちかねランチタイムだ。保育園のビニールシートはしまって、おのおの家庭から持ってきたビニールシートを敷いて、お弁当広げてさあいただきます…ここでトラブル発生。うちから持ってきたビニールシートが予想外に小さい。大人2人座ってお弁当まで広げたら余裕のなくなる狭さ。しまったと嘆いていたら、息子と同じクラスの子のママさんが、一緒に座りますかと広いシートに誘ってくださった。本当にありがたかった。そのママさんは2児の母でとても優しくいろいろ気を遣ってくださった。お弁当もぐでたまちゃんの卵焼きも入っていたりかわいらしく仕上がっていてママはいろいろ参考になったらしい。うちの息子も楽しそうに唐揚げやおにぎりをつまんで食べていた。
お腹も心も満足して、解散と相成った。ほんとにもう何の変哲もない普通の遠足だった。だがとても嬉しく満たされた気持ちになった。というのはそれまで僕にとって遠足は与えられる楽しみであったものだったのに、この遠足で自分の息子に楽しみを与える側になったのだ。この嬉しさ、親になったからわかるものかもしれん。いつかは保育園の行事としてではなく、自分たちで企画して遠出をしたいなと思う。
各自解散だったのだがあまりに遠かったので帰り道軽く遭難したのはご愛敬。