カップラーメンのネギ

わかる人にだけ伝わってくれればいいんだけど、いややっぱりそんな奥ゆかしいこと言ってる場合じゃなくて速やかに全人類に伝わるべきなんだけど、僕はカップラーメンの「ネギ」に非常にうるさい。

カップラーメンに入ってるネギが、苦手なんですよ。僕ネギそのものは食べられるんですよ。でもね、フリーズドライになってるネギが嫌なんですよね。

ここからすごく説明が難しいんですけど、フリーズドライのネギ全部がダメかっていうとそういうことではなくてね、細かく刻まれたネギのフリーズドライが苦手なんすよ。あのジャリジャリって食感と青臭さが、ネギにしてネギにあらずというか、お前どこで道を間違えた?って言いたくなっちゃう。


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↑僕が恐れるネギの形(名誉のため名前は伏せています)
なので、短冊切りになっててネギの体をなしてるのだったらフリーズドライでも大丈夫なんです。


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↑僕が愛してやまないネギの形(ニュータッチ元祖ねぎラーメン様)

僕が店でカップラーメンを選ぶとき、当然ながら原材料名を見て、ネギの有無を確認する。いくら僕好みの味だったとしても、残念ながらネギが入っていたら大半はアウトだ。でもまだ希望はある。それは調理例の写真だ。そこに写っているネギが、細かいか、大きいか。細かく刻まれているようなら残念ながらいよいよアウトだ。原材料名が十把一絡げに「ネギ」と称しているのが良くない。平成ももうじき終わる節目だし厚生労働省はネギの表記について見直しをするべき時に来ていると思う。

書いててとっくにしんどい。こいつ書いてる奴マジうるせぇなと思う。でもちょっと待っててねこんな奴についてきてくれるこの日記の良心たる嫁さんがもうじき来るから。

それでも、たまにどうしても気になる味のラーメンに出くわすことがあって、その好奇心が、僕の頑愚なフリーズドライの細かいネギ嫌いを凌駕してしまうことがある。たとえいくら細かいネギが入っていたとしても、食べてみたいという欲が勝ってしまうことが。

ネギはよけようと思えばよけられる。ネギを食わないで済むならひとつひとつよける手間など全く惜しくない。ひとしきりネギをよけた後、僕はおもむろにオブラートを出した。

嫁さんがそれを見ていた。

「何してるの?」

嫁さんはそう聞いたが、付き合いが長いせいかかわいそうに僕の異常な行動の真意を理解できてしまっているのだ。それでも強がるしかなかった。*1

ネギはよけても、腹には入れる!それが俺のけじめよ!」

「そんなことしたらお腹壊すよ」

「腹でラーメンと合流するから問題なし!」

「そこまでするなら捨てちゃおうよ」

「それはダメ!」

「じゃあ入れなよ」

「それもダメ!」

熱いディベートは、嫁さんの必殺(ゴミ箱へ)ネギシュートが繰り出されて無事決着した。

*1:ちょっと何言ってるかわからないって思っている普通の感性のみんなのために一応説明すると、この人はネギをオブラートに詰めて丸飲みしようとしていたみたいだよ!怖いね!絶対にマネしないでね!