ピクトさん

旅行から帰ってきたから洗濯物がいっぱい出た。そういうわけで嫁さんが洗濯してくれたんですが、僕が洗濯物を干しながら、「嫁さんの洗濯物はハンガーAに干そう。ハンガーBはAよりも挟む力が強くて痛いから、嫁さんの洗濯物がかわいそうだ」とか、わけわかんないことを言ったんです。そしたら嫁さんに「あなたのそういう優しいところは素敵だと思う、けど…」と言われました。けど…の後が続かなかったのが悲しい。いやまあ、僕も冗談半分だったんですけどね。
いやしかし、僕は昔からそういうところがあるんです。優しいってのとはまた別次元で、むしろおかしい感性なんですけど、たとえば駅に貼られてるポスターで、自転車の持ち込みは禁止みたいな内容のものがあって、自転車を持って電車に乗った人が、周りにガンガンぶつかってすごい焦ってる絵が描かれてて、この人は自転車を持ち込むのはいけないことだとわかりつつもやむにやまれぬ事情で持ち込まざるをえず、その結果こんなに申し訳ないみたいな感じでとても焦っててかわいそうだなとか無駄に考えてしまったり、あとハムスターの飼い方の本を読んでて、餌のやり過ぎはよくないみたいな話のところで、すごい太ったハムスターの絵が描かれてて、このハムスターはきっと先は長くないんだろうなかわいそうだなとか、そうやって架空のものや無生物を無駄にかわいそがってしまうんです。なんでしょうねこれは。どういう病気なんでしょうね。
そんな僕の気持ちを受け止めてくれそうなサイトがあったことをふと思い出しました。「日本ピクトさん学会」というところです。リンクは貼りませんが、面白いですよ。いつまでも現れ続けるであろうかわいそうなモデルさんたちに僕が心を痛めたときのための備忘録として書いとくだけです。