最近のボーイング787まとめ

誤解しないでいただきたいのが、ここにまとめたからといって、787に乗るのはやめようとかいう話をしたいわけじゃないのです。ただこういうことがありましたよというだけで。物事の悪いところだけ抜き出してことさら強調するのはゴシップ雑誌がよくすることで、僕が今からやることもそれと変わらないんですが。787に僕が乗ったことがあって、乗り心地が最高ですよとか一言でもいえたらよかったんですけど、乗ったことないのでそれが出来ないのが残念なところです。
考えようによっては、もっと重大な事故になりかねないところが、インシデントで済んでるということかもしれません。初期不良はコメット連続墜落とか──もう60年近く前のことですが──よくあることですから。
別に僕はボーイングの回し者とかじゃないです。もちろん事故は起こるべきではないです。前述のコメット号とか、サーボバルブの不調で起きたボーイング737の謎の墜落とか、潜在的な不良があるとしたら、それはきわめて危機感を持つべき事態だと思います。

12月24日

B787窓ガラスにひび 飛行中の全日空便 けが人なし- 朝日新聞デジタル(2012年12月24日23時00分)
 24日午前7時55分ごろ、岡山発羽田行きの全日空652便(ボーイング787型機、乗客・乗員215人)が飛行中、操縦席の窓ガラス1枚がひび割れるトラブルがあった。同便は岡山空港に引き返し、そのまま運航を取りやめた。けが人はいなかった。
 全日空によると、離陸から約10分後、高度約3千メートルの上空で、操縦席の正面左側にあるガラスの全面に深さ数ミリのひびが入ったという。鳥などの衝突はなかったとみられ、同社は原因を調べている。

http://news.infoseek.co.jp/article/asahi_TKY201212240539

1月7日

日航ボーイング787型機から発火、ボストン国際空港で整備中に
ロイター 1月8日(火)3時58分配信

[ボストン 7日 ロイター] 米ボストン・ローガン国際空港で7日朝、駐機していた日本航空ボーイング787型旅客機(ドリームライナー)から発火した。補助電力系統が原因とみられる。発火当時、乗客はいなかった。複数の当局者が明らかにした。
当局者らによると、米東部時間午前10時半(日本時間8日午前零時半)ごろ、整備士がフライト後の通常整備を行っていた際にコックピットで煙が出ているのを発見し、空港当局に通報。消防士が駆け付けたところ、補助電力系統のバッテリーが爆発で破損しているのを見つけた。
煙の発見時に機内にいたのは整備士だけで、負傷者は確認されていないという。
日本航空の広報担当者キャロル・アンダーソン氏は、コックピットで煙は確認されていないと指摘。電子メールで「煙はキャビンの後方にいた整備士が最初に発見し、機外で煙を察知した別の整備士も確認した」と回答した。
ボーイングの株価はこのニュースを受けて2%下落し、76.13ドルで取引を終えた。
同社の広報担当者マーク・バーテル氏は「今回の出来事について確認を行っており、顧客とも協力している」と述べた。
連邦航空局(FAA)と国家運輸安全委員会が発火原因を調べている。
ドリームライナーはここ数週間で、複数の電力系統トラブルに見舞われている。
昨年12月4日には、ヒューストン発ニュージャージー州ニューアーク行きのユナイテッド航空機が発電装置の1つにトラブルが発生したため、緊急着陸した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130108-00000009-reut-n_ame

1月8日

ボストンのJAL787でまたトラブル 離陸直前に燃料漏れ
2013/1/9 12:22
日本航空JAL)が運航する最新鋭中型旅客機のボーイング787型機で2013年1月8日(現地時間)、米ボストンのローガン国際空港を離陸する直前に燃料漏れが見つかるトラブルがあった。JALの787型機は1月7日にも、ボストン空港でバッテリーから発火するというトラブルを起こしている。燃料漏れを起こした飛行機「JA824J」は12年9月にJALに納入されており、発火事故を起こした飛行機「JA829J」(12年12月納入)とは異なる。
トラブルを起こしたのはボストン発成田行きのJL7便。JAL広報部の説明によると、ほぼ定刻の12時1分に出発したが、滑走路に進入する直前の誘導路上で管制塔から燃料漏れを指摘され、13時31分にターミナルに引き返して乗員11人、乗客181人を降ろした。けがはなかった。安全を確認した上で、約2時間後の15時47分に乗員11人、乗客170人を乗せて再出発し、1月9日19時20分頃(日本時間)に成田に到着予定。
原因は調査中だが、胴体のタンクと左の主翼のタンクをつなぐバルブが開いたままになっており、左主翼のタンクが満杯になったことが分かっている。飛行機の燃料タンクは、満杯になった場合はサージタンクやベントスクープと呼ばれる装置を通じて燃料が外に排出される仕組みになっているのが一般的だ。今回のトラブルでは、胴体のタンクから移動した燃料で満杯になった左主翼タンクから押し出される形で、燃料が機体の外に流出したとみられる。

http://www.j-cast.com/2013/01/09160638.html

1月11日

全日空ボーイング787でガラスのひび割れやオイル漏れのトラブル

トラブル続きのボーイング787で、11日もガラスのひび割れや、オイル漏れのトラブルが相次いだ。
ガラスにひびが入ったのは、羽田発松山行の全日空ボーイング787で、11日午前10時45分ごろ、兵庫・姫路市付近の上空を飛行中に、操縦室の左フロントガラスに突然、およそ1メートルほどのひび割れが起きた。
飛行機は予定通り、午前11時14分に松山空港に着陸し、乗員乗客246人にけがはなかったが、部品交換のため、折り返しの羽田行きの便が欠航した。
ひびが入ったのは、操縦室左側の5層構造の一番外側のガラスで、全日空によると、飛行中に何かが当たったなどの報告はないということだが、全日空の787では、これまでにも同じようなひび割れが3件発生しているということで、現在原因を調査している。
また、全日空では羽田発宮崎行きのボーイング787にも、トラブルが発生した。
11日午後、宮崎空港に着陸した全日空609便で、左のエンジン付近にオイル漏れが見つかった。
チェックをしたところ、大きな問題はなかったということで、安全の確認後、55分遅れで再び東京に向かった。
乗客乗員167人に、けがなどはないという。

http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00238464.html

1月16日

ANAとJALが787型機の運航停止、緊急着陸の機体電池から電解液
2013年 01月 16日 18:50 JST

[東京 16日 ロイター] 全日本空輸(ANA)と日本航空(JAL)は16日、トラブルが相次いでいる米ボーイング787型機の運航を見合わせ、緊急点検することを決めた。
この日も、機体の異常を知らせるメッセージが出たANAの山口発東京行きが高松空港緊急着陸。その後の調べでバッテリーから電解液が漏れていることが確認された。2011年に就航した787型機は燃費効率に優れ、ANA、JALとも同機の導入を経営計画の柱に位置付けている。

<「バッテリーに不具合の可能性」>

この日にトラブルが起きたANA692便は山口宇部空港を午前8時11分に出発。同8時30分ごろ機体に緊急事態が起きたことを示すメッセージと、機体前方の電気室で煙を感知したというメッセージが操縦室に表示された。その後、操縦室と客室で異臭がしたため、同8時47分に高松空港緊急着陸した。ANAによると、高松空港管制官が機体から煙が出ているのを見ている。乗客129人、乗員8人は全員脱出。乗客数人が避難の際に軽傷を負った。高松空港の滑走路は閉鎖された。
同日午前に羽田空港で会見したANA幹部によると、機体前方の電気室内には「メーンバッテリー」と呼ぶリチウムイオン電池が収納されていた。その後の調べでバッテリーが変色し、電解液が漏れていることが確認されたという。
このリチウムイオン電池はジーエス・ユアサ コーポレーション製。9日に米ボストン・ローガン国際空港で発火事故が起きた日本航空の787型機で使われている電池と同じものだが、GSユアサの広報担当者は緊急着陸した今回の件について「状況がわからないのでコメントできない」と語った。
国土交通省運輸安全委員会重大インシデントに該当するとして、調査官を高松空港に派遣した。同省は同日午後に会見を開き、煙を感知したとメッセージが出たことや、焦げ臭いという乗客の証言があったこともあり「バッテリーに不具合があった可能性がある」との認識を示した。一方、ANAの伊東信一郎社長は同日午後、記者団に対し「現時点で我々が予断をもって原因を判断することはない」と述べた。
ANAは保有する787型機を点検するため、16、17日と同型機の運航をすべて見合わせることを決めた。18日は未定。伊東社長は業績に与える影響について「現時点で申し上げられるようなデータはない」と語った。一方、787型機を7機保有するJALも、すでに米ボストンを出発している便を除き、16日は787型機の運航を停止。17日も同型機の運航を見合わせる。
ボーイングの広報担当者は「(トラブルは)把握しており、顧客と協力している」とコメント。ANAの伊東社長は787型機の今後の導入計画に変更は「ない」と改めて表明した。JALも今後予定している38機の追加導入について「変更はない」(広報担当者)としている。
米連邦航空局(FAA)は「787型機の今日の日本の事例の暫定報告を注視している。この事例は、FAAが先週開始した787型機の設計・製造・組み立てなど重大システムの包括調査の対象となる」とコメントした。
787型機にはGSユアサのほか、三菱重工業東レ富士重工業、ジャムコなど多くの日本メーカーが部品や部材を供給している。

<相次ぐトラブル>

787型機は今月に入ってトラブルが相次いでいる。JALが保有する787型機は7日に米ボストン・ローガン国際空港で発火事故が発生。8日には別の機体では離陸準備に入っていたところ燃料漏れが発覚した。ボストンで燃料漏れを起こした機体は13日、成田空港で整備作業中にも燃料漏れを起こしている。
国交省は14日、787型機で発生した2件の燃料漏れについて独自に調査チームを立ち上げたと発表。FAAやボーイングと連絡を取りながら、航空機の設計や整備、運航状況などを含め総合的に原因を究明する方針を示した。
787型機は新素材を使った軽量機体が特徴。燃費性能は現行の他の同型機と比べて約20%向上しており、ANAは合計55機を稼働させれば燃料費だけで約100億円のコスト削減が見込めると試算している。ANAは2021年度までに787型機を66機導入する計画で、すでに17機を受領している。
新型の航空機は導入時にトラブルが発生することがあるとされ、ANAの伊東社長は、通常の状況に比べてトラブルの件数自体は「変わらない」との認識を示した。

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE90F01C20130116