西友のCMが大嫌いだ

西友のCMが大嫌いだ。
大抵のことをされても嫌いになったり怒ったりしない自信があるこの僕だが、
西友のCMは大嫌いだ。
なんかこのCMイラッとするなと思って見たら、十中八九西友のCMだ。
それくらい、西友のCMは大嫌いだ。
何が嫌いなのかわからないが、とにかく嫌いなのだ。
特に嫌いなのは、一家族が西友と関わったことによって殺伐となるシリーズだ。例えば、(高いというイメージのある)西友で物を買った旦那さんが、奥さんに、そういうのは西友で買うなって言ったわよねと咎められる、そんなCMがあった。そこまでならまだしも──ここまででも十分イラッとくるのだが──そのあとが最悪で、その奥さんが、お腹の赤ちゃんに向かって、「パパはダメでちゅねー」と言うのだ。
ファッキュー!サノバビッチ!ブルシット!アスホール!
罵声の限りを尽くしたいところだが、日本語が公用語であるここ日本国において日本語で罵声を連発したら角が立つので、英語をさらにカタカナに変換することで罵声をオブラートに包んだ。
これでイラッとしないと言われたら、この話はここまでだ。だが、様々な家族が西友に関わったことで殺伐となる、そんなスーパーに行きたいと僕は思えない。もっと恐ろしいのが、仮にこういうCMを面白いと思う人が世間で過半数を占めていたとしたら、僕は世間と交われる自信がないのだ。
そう思っていたら、Googleの検索予測で、「西友 CM」と打つと「嫌い」と続くから、世間ではおおむね不評なのかもしれない。だが今のイラッとする作風になってからかなり続いているので、それなりに需要があるのかもしれない。
こればかりは仕方ないのだ。誰にでも、世間と相容れない部分を持っているものだ。僕も、『嫌われ松子の一生』の高評価と、『宇宙戦争』の低評価に対して反発したものだった。