流行は恐ろしい

突然であるが、先週、4月20日放送分のケータイ大喜利は少々失望した。野球でいうとツーベース、スリーベースヒットくらいの佳作があったと思うが、よりにもよってそっち!?ってな作品がゲスト賞と優秀作品に選ばれていた。
お題は「店員が力士のコンビニどすこいマートってどんなの?」「みんなでサイクリング、こんな奴連れてくるんじゃなかった、どんな奴?」「林先生、なんでも今でしょ!みたいに言わないでください」の3本だったが、いずれも最後のお題から選定されたのだ。
1本目のお題は「結びの一番というおむすびが売っている」とか、2本目だったら「いちいちここ車で来たことあると言う」とか、その辺がかなり面白かったと思うのだが、選ばれた作品は「知らない男と、いたでしょ!」と「外は一面の、雪化粧!」だった。
ゲストの見る目がないのはともかく*1、優秀作品も同じお題から選ばれるとは思わなんだ。特にタレントでもないのにわざわざゲストとして来てくれた林先生におもねる形だったのかもしれない。
このような、ファウルフライかピッチャーゴロどころか空振り三振レベルの作品が選ばれてしまうのは、ゲストが悪いでもなく、審査員が悪いでもなく、投稿者が悪いでもない。時代が悪いのだ。何かが盲信的に流行ってしまうと、選定眼を失い、その価値や面白さを特に考えることもなく右へならえになってしまう。流行の恐ろしさというものを垣間見た回であった。

*1:どの作品がよかったですかと振られて、その直前に紹介された作品を挙げる奴はこいつ参加してねぇなと疑ってしまう