2時間ドラマを見てると

最近、昔の火曜サスペンス劇場(通称火サス)とか、土曜ワイド劇場(通称土ワイ)とかを見ることが前より増えた気がする(但し、ほんっとーに他に見る番組がないときの話)。
いろいろな話を見てると、この人たちは人を殺すためによくまあこんなめんどくさいことをするもんだと考えてしまう。たいていは殺害動機が怨恨なので、結局なんだかんだで同情はするのだが、たまに名誉欲にかられてとかあったりして、そうなると理解に苦しむ。
しかし、自分に置き換えてみると、なんで俺こんなことやってるんだろ?とふと我にかえるときがある。冷静に考えると、絶対ムダなことを普通にやっている。でもしなければいけない理由があるんだよなあ。もっとこう、シンプルに物事が進んだらいいのに、人への気遣いとか、波風立てたくないとか、根回しとか、人間的なオプションが次々と追加されていく。
それを差し引いても僕は、自分はあまりに複雑に物事を考えすぎなような気がする。周りに話せば済むようなことを自分の中に押し留めて、しなくてもいいことをしてしまっているような気がしてならない。そう、まるで自分が2時間ドラマの犯人になったような気分になるのだ。さっさとゲロっちゃえばいいものを、難解なトリックを仕組んだり、わざわざ山に行って穴掘ったりみたいな、なんでそこまでせなあかんのかと端から見れば思ってしまうが、そういう状況に自らも陥っているのだきっと。
僕は、清廉潔白ではないんだ。常に心のどこかに後ろ暗さを抱えている。なんかもっと開放的になればいいんだと思う。そうすればきっと今より気持ちがぐっと楽になる。それはいいのだが、この前ZIPで、音楽を聴いている通行人がマイクを向けられて今何を聴いているのかと聞かれてて、僕だったらうるせーボケ何聴こうが人の勝手だろ○すぞ(すみませんちょっと急いでるんで)と言いそうなのだが、その人はさらりと○○(アーティスト名)と答えていた。僕もこうじゃないといけないんだと思った。それには、街中で初音ミクとかミリしらとかゲーム音楽とか聴くのは良くないんだなと思った。そりゃ後ろ暗いわけだなあ。