スマートフォンを手にして2日目

昨日はスマートフォンを手に入れたはいいが、ショップで無理やり加入させられた有料アプリを解約するのに手いっぱいで他のことは何もできなかった。
ショップの受付のお姉さんはいろいろテキパキ親切だったが、突然取り乱して、後生だから有料アプリに加入してください、さもないと家族が路頭に迷うんですと言ってきたので、仕方ないですね、入りましょうときわめて紳士的に従った。しかしごあいにく様。財布のヒモはスイス銀行の金庫並みに固い僕は、ムダ金はこんりんざい払う気はない。
だが困った。スマートフォンって基本的に携帯電話とはわけが違う。すべてが未知だ。大海原のど真ん中に浮き輪もなしに放り出された気分だ。
パパッと解約ボタンかなんかを押して、終わりっ!といくと思ったら、一度ログインしろとかパスワード入れろとかやっぱりログアウトしろとかめちゃくちゃに注文をつけられてウンザリしたが、持ち前のドケチ根性を振り絞ってすべてのアプリの解約に成功した。
会社へも持って行った。人前でシャッシャッと指を滑らせて自慢してみたが、誰も注目してくれない。どうやら周りはみんなとっくにスマホを持ってて、珍しくもなんともなかったらしい。
だが嬉しかったのは、歩きスマホをしなかったことだ。当然のことだと言われたらそれまでだが、僕のような反社会的で非常識な人間は、絶対歩きながらスマートフォンをいじってしまうと、買う前から欲に負けてしまっていたが、しなかった。というかできなかった。むしろする余裕がない。なんせ操作するときは、肩をいからせて前のめりになって画面に集中し、まるで「っ」とか「ん」ってどうやって入力するんだ?とやってた、パソコン始めたばっかりのころの自分に戻ってしまっているのだ。こんな状態では歩くことすらままならない。歩きスマホができる人を、僕は逆に尊敬してしまう。
あと、僕が買ったF-02Gの黒は、なんだかモノリスに似ている。嫁さんは同機種の白。