僕は夢の中でサッカー部に所属していた。その時点で分不相応なのだが、どうやらキャプテンを務めているらしい。
やむを得ぬ事情で練習に遅刻した。キャプテンなのに遅刻して申し訳ありませんと監督に平謝りしていた。事情があったんならしょうがないだろと監督は言ってくれたが、いやキャプテンなのにとかウダウダ言ってる僕を見かねて、監督はため息交じりに全員集合とメンバー達に召集をかけた。
僕の前にメンバーが一列に並んだ。するとメンバーが一人一人一発ギャグを披露していってくれた。それが終わると、一人一人自作のピタゴラスイッチを持ち寄り、玉を転がして見せてくれた。
目を覚ました。深夜の2時を指している。
冷や汗をかいている。強烈な左腕の痛みと、節々の痛みと、全身を覆い尽くす倦怠感がある。頭痛もする。弱い吐き気もある。手にしびれを感じる。
非常に熱っぽいので体温をはかった。38.1℃。
約16時間前にさかのぼる。
3回目のコロナワクチン接種をしに、クリニックに向かっていた。
1回目はツルッ*1、2回目はギュルルル*2と不穏な効果音を伴ったが、3回目は果たしてどうなるか。
期待もむなしく、驚くほど何事もなくクリニックに着き、粛々とワクチンを接種した。
1回目と2回目はファイザーだったが、今回3回目はあえてモデルナを選択した。理由は2つあり、交互接種のほうが効果が高いとか眉唾な噂話があり、僕は会社に毎日出社して人との接触も多いからより効果が得られるならとあえてその噂話に乗ったということ。もうひとつは人生でそう何回もあることじゃないという期待をこめ、せっかくだからファイザーとモデルナ両方体験したいなってだけのこと。
チュッと注射された。心なしか、ファイザーのときより量が少なかったような気がした。
これで本当に効くのかな。しばらくクリニックで安静にし、帰った。帰り道も何も起きなかった、よかった。
接種後12時間経過。注射された側の左腕の痛いのが抜けないが、副反応はそれほど大したことはなかった。モデルナ恐るるに足らずかな。実感として2回目より軽い気がした。体温をはかると37℃をマークした。おっ上がったなと効果を実感した。このまま一晩越せば落ち着くだろう。
そして夢で愉快なサッカー部員達に遭遇した。あれがモデルナの精だったのだろうか。
左腕の痛みと節々の痛みと倦怠感と頭痛と手のしびれととにかくひどく、しかし2回目もこれくらいになったような記憶はある。
とにかく眠れない。3～4回は目を覚ました。そのたびに排尿して、なんとか体温を下げてみようと無駄な抵抗をしてみせる。
体温もはかる。37℃後半～38℃前半を行き来している。マッハで上がる体温を見て、息子がまだ幼く体調をよく崩したときに「行くな(37.5℃を)超えるな」と思いながら体温計を見守っていたのを思い出した。
朝を迎えた。体調は極めて不調だ。
全身くまなく痛く、だるく、頭痛もして吐き気も感じるので固形物を摂りたいと思えない。
接種し24時間が経過した。一向に体調は良くならない。昼ごはんも食べる気が起きない。雑炊とかすら食べたいと思えない。これは明らかに2回目よりもひどい。安易にモデルナを選択したことを後悔した。
振り返ると接種後の16～30時間くらいが副反応のピークだったように感じる。息子に、ねえパパおやつと呼ばれて、ハイハイとベッドからなんとか立ち上がりおやつを用意したのが15時頃で、その後17時までバタリと寝て起きたらようやくすっきりし始めてきた。
もうモデルナはこりごりだ。*3
