『沈黙のパレード』を見ました。ママと

https://homecomputer.hatenadiary.jp/entry/2021/10/16/001351
この日記で、ママと映画館デートをしたいと願っていたが、きょう無事に実現した。
ちゃんと、この日記で言及している、『沈黙のパレード』という、「ガリレオ」の最新作を見に行ったのだ。
平日だったが、ママと二人して有休を取った。
映画館なんて約10年前の『忍たま乱太郎』以来で、なんだかやたらと緊張した。よく考えたら、お互いママとパパになって初めての映画館なんだよな。
事前にネット予約していたので、券のもぎりとかなくて、QRコードをゲートに読み込ませるだけだった。ここはもう完全に時代だ。
そしてマスクをしていないといけない。この時代も予想してなかった。
館内はやたら暗かった。映画館ってこんなに暗いものだったかな。
席の場所は、後ろから3列目の、右端だ。後ろすぎ端すぎかなと思っていたが、映画を楽しむにはちょうどいい場所だった。

映画が終わった。
ママ「どうだった?」
僕「いやー面白かったね」
ママ「そお?まあ面白かったけど、犯人が割とすぐにわかっちゃったからなぁ」

そうだよねいかにもあの人怪しかったもんねだから犯人探しよりも演出の妙味を楽しんだよね
いやごめんなさいおもっくそ嘘ですよえ?ママなんですって?犯人がすぐにわかった?ぼ、僕なんて、二転三転する展開に最後まで、え、い、一体だ、誰が真犯人なんだと固唾をのんでいたというのに。なんて理想的な観客だと思わないですか。
しかしそれもそうだ。ママは常日頃二時間サスペンスをBGMに生活しているので、完全にサスペンスの定石というものを自分の中に持っているのだ。ママに言わせると、今回の映画は、サスペンス的にはベタ中のベタな展開なんだとのことで、大学で映画サークルに所属していた僕の過去をこの世から抹消できるものならしたい。僕だってサスペンスものは腐るほど見たはずなのに、もともと腐っていたのは僕の目のことだったのだ。

た、多少の動揺はあったが、いま冷静に思い返してみて、気になるところはあった。ミスリードのためなのか、ところどころ、これそこまで必要だった?って場面が多すぎて、散漫だったかなという印象はあった。
あと、ここまで言ってしまうとすべて台無しと言われてしまいそうなのだが、そこまで「ガリレオ」シリーズである必要がある話かな?と思ってしまった。原作は読んでいないので、原作はもっとガリレオらしさを出しているのかもしれないけど。
しかし構成力が巧みで、うまく現在と過去を織り交ぜて、とかく複雑になりそうな話を無理なくつなぎ合わせていて、見事だと感じた。なによりママと、「ガリレオ」シリーズを再び映画館で見ることができたのは本当に嬉しかった。