萌え絵やデフォルメ絵は、えてして一般民から反感を買うものだ。かくいう僕もかつて、極端にデフォルメされた絵に拒絶反応を示していた人間の一人だった。
しかし、嫁さんの萌え絵に対する提言にハッとさせられたものだった。アニメや漫画はどうせ二次元なら、現実をそっくりそのまま写実する必要はない、可愛く描いてこそじゃないかと。
そうだ！リアルに描くんなら、映画や写真があるじゃないか。萌え絵やデフォルメ絵を現実と混同するのは愚の骨頂だ。あくまでそれらは、可愛さを強調しているにすぎない。大きな目も、わざとらしいファッションも、あざといしぐさも、可愛さの表現方法なんだ。ツッコミを入れるだけ野暮ってなもんだ。
僕は今までデフォルメを恐れてなかなか一歩踏み出せずにいたが、最近はだいぶ踏み込んで自分にしてはかわいい絵を描けるようになってきたような気がする。せっかく自由な表現が許される紙の上。かわいく描かなきゃ損じゃないか！とまあ偉そうに言ってるけど、結局は嫁さんに自分の描いた絵を誉めてもらえるというのが僕の最大のモチベーションなんだなこれが。
