地下鉄めぐりの思い出

小学生のころ、僕は今にもまして電車が好きで、父や祖父によく地下鉄めぐりに連れていってもらっていた。僕にも素直な子供らしい心があった頃で、ボロい電車よりも当時新型の車両のほうが好きだった。当時まだ主流ではなかったVVVFインバータの音はカッコいいと感じてたし、LEDの車内案内表示機を見るのも好きだった。たしかに、この昭和な古くさいデザインがたまらないとか、バーニア制御の音がイカしてるとかいう小学生は気持ち悪い。
ところが今になると、もう今は乗れなくなった今はなき古い車両が恋しい。昭和な古くさいデザインや、やかましいモーター音に酔いしれたくてもそれは叶わない。
ま、それはしゃーない。
しかし今、最寄りの路線に最新鋭機が2編成投入され、それに当たると喜んでいる自分がいる。
僕は何も昔から変わってなかった。