平穏無事に生きたい

昭和って怖いですよね。なんか、全体的にセピアががってるし、今では考えられないような未曾有の大惨事がポンポン起きて簡単に人が死ぬ。なんというか、なんだろう、なんか、超常現象と災害の真ん中のような出来事が多い気がするんですよ。紫雲丸事故とか、千日デパート火災とか、中学生の集団水死事故とか。それらは最たる例ですけど、僕は昭和に起きた大事故がどれも怖くて。これは、僕が昭和末期の生まれで、昭和が自分の中でそれほど身近な存在ではないからなんですかね。次の世代は、平成は怖いと思うんでしょうか。昭和がセピアなのに対して平成は僕の中でギンギンにカラフルでにぎやかなんですけどね。
こういう考えは、昔の事故の映像の影響が大きい気がします。昔のぼやけた映像が、どうにも無性に怖くて。驚いたことに、2001年の同時多発テロの映像でさえずごく古く見えるんです。こうやって昔の事件や事故は怪異性を伴っていくんでしょうかね。
その瞬間に大きな衝撃を伴う事件や事故というのは本当にまれだと思います。人はいつでも生きるのに必死で、衝撃が後からついてくるということの方が多いと思います。昔の大惨事の話を聞いてると、人はよくこんな激動の時代を生きてるなと、しみじみ思うのです。