小説家になりたがっていた

僕も小説家になりたがっていた時期があった。
大学時代に構想を練っていたものを書き起こしてみようと思う。

『傘男』
僕の左腕が傘になったのは3日前のことだった。勤務先の傘組み立て工場で、柄を本体と接合する機械に腕を巻き込まれ、腕と傘が接合されてしまったのだ。ただでさえ業績が低迷していた工場は、この事故が原因で機械が故障し、それがとどめになり営業停止となった。僕はクビになった。

書き出しは考えた。このあと傘がなくて困っている女の子と何かが起こる展開につなげたいが、続ける気は全くない。

シザーハンズの影響を受けていないと言ったら、嘘になる。