シチューを作ろう

嫁さんがこの間クリームシチューを作ってくれた。前に書いたが(2014年12月8日の日記参照)、僕が以前作ったモンスターはまるでクリームシチューのような姿をしており、今にも襲ってくるのではないかとばかりに鍋の中でうごめいていたのだ。
あっ。あまりの出来のひどさに、僕がモンスターを作り出したことになっている。それほどまでに僕のクリームシチューへの思いは下落してしまったのだ。
だから嫁さんには、ぜひクリームシチューを作って僕のタイガー&ホースを打ち砕いてほしかったのだ。といいつつこれはただの嫁さんへの料理リクエストである。
せっかくなので嫁さんのクリームシチュー調理工程を見ていた。僕はどこで失敗をしでかしたのか。
まず一口大に材料を切ります。ほう。
続いて野菜、鶏肉を炒めていきます。ほほう。
水を入れて煮ていきます。ふむふむ。
アクをとりつつ、ルウと牛乳を入れて仕上げます。おいしいシチューのできあがり!

・・・えーっと。

すみません、まったくおんなじなんですが。
えっ?どこに違いがあった?明確な違いと言えば、嫁さんと僕の日ごろの行いくらいしかないんだが。心の汚れがそのまま料理に出たとしか。嫁さんのシチューは心が洗われるようなおいしさだった。
でもオレS&Bのルウのパッケージの裏を穴が開くほど見て、S&Bに感謝状をもらえるレベルに忠実に作り方を再現したはずなのに。どうなっている!?S&Bはオレに感謝状をよこさず、それどころか白い悪魔のモンスターを召喚しやがった!!

嫁さん「まあ落ち着いてあなた。たぶんあなたは煮込み時間が長かったのよ。このパッケージに書いてある時間は全量用でしょう。材料は半分の量が書いてあるけど、全量と同じ時間をかけたら煮込みすぎになっちゃうわよ。ここに書いてあるより時間は短く、火を弱めにすればうまくいくわよ」

よ、嫁さん・・・。嫁さんが退院して家に戻ってきてくれなかったら、オレはまたきっと別の色のモンスターを召喚して、オレはソイツに食われて無事に2015年を迎えることはできなかっただろう。
それにしてもとんだトラップがあったものだ。分量だけじゃなく、煮込み時間まで短くしなければいけなかったとは、まあよく考えれば当然のことであり悪いのはオレだった。てか嫁さんとまったく作り方が同じだったというのはおこがましいにもほどがあり、煮込み時間以外にも細かい点太い点その他もろもろすべてがオレは間違っていたんだと思う。
日ごろの行いが料理に出るというのはあながち間違いではなかった。僕は普段からなんでもかんでも愚直に受け取って疑問を持たずに生きていた。ちょっと待てよ(キムタクではない)と立ち止まって疑問を投げかける姿勢を大切にしないといかんのだと学んだ。