埼玉に旅行に行った

埼玉に家族旅行に行った。
8月6日(日)、1日目。
埼京線に乗り換えるために渋谷に出た。息子初めての大都会渋谷だ。ついでなのでスクランブル交差点を見た。もはやここは観光地化してる感がある。僕は渋谷は実は嫌いじゃない。なんかパワーをもらえる気がする。
埼京線に乗った。川越行きだ。新宿とか池袋といった大都会を抜けていくが、十条はすごい下町で、ママが印象深そうに見ていた。赤羽を出ると見晴らしのいい高架線を走る。隣を新幹線が走っている。
大宮を通った。大宮駅は地下だった。
川越線に直通した。大宮を出るとほどなくトンネルを抜けて、左手に立派な建物が見えてきた。鉄道博物館だ。あれが、明日行くところだよと息子に言った。
川越線はすごい住宅街だ。日進から先はなんと単線だ。両側の車窓がすごく近いのが印象的だった。
指扇を出ると、すごい一気に緑が広がった。荒川を渡った。ゴルフ場の上を走っている。
川越に着いた。ここで泊まる。その前に、昔ながらの古い感じのモールに入っているバーミヤンで腹ごしらえする。
分かってはいたが埼玉は暑い。なんだか温室に常にいる気分だった。夏ってそうなんだけど、わかるかな、なんかこう、吸う空気も熱くて全身くまなく暑くなる感じ。
チェックイン時刻が近づいたのでホテルに向かう。一本道のはずなのに無駄に迷った。息子が暑い中歩いて疲れたのか、早くホテルに着きたいと怒っている。昔の僕がこうだった。神戸に家族旅行に行って、坂道を歩き疲れて不機嫌になった記憶がある。
川越東武ホテルに着いた。部屋に入った。お風呂とトイレが別になってる。ありがたい。靴を脱いで部屋に上がれる。ありがたい。ベッドが今まで見たことないような低さだった。特に問題はなかった。スマホや息子のタブレットWi-Fiをつなぎ、テレビで高校野球をつけた。
何もしなくていいのが楽すぎて、解放感から気付いたら寝てしまっていた。お土産を買って、夕飯を食べに行くことにした。
川越駅駅ナカやデパート(アトレ)でお菓子とか買った。ママは手ぬぐいを買っていた。
夕飯だ。『steak house磐梯』というお店に行くことにした。ママが見つけてくれたところだ。
店構えはすごくささやかで、そこを目指さないと素通りしそうなくらいだった。井之頭さんが行きそうな風情があった。
店に入った。テレビがついてて高校野球をやっている。なんの運命か、浦和学園(埼玉)対仙台育英だった。関係ないがこの日ちょうど埼玉県知事選挙もやってて、埼玉がにわかに激動していたとかしていなかったとか。県外民はちょっとその波に乗れてなかった。残念ながら浦学は大差をつけられ負けていた。息子はそんな中仙台育英を応援するパワープレイを見せていた。
席につきメニューを開く。ファミリーセットというものにした。4~6人前あるらしい。食べきれるか一抹の不安があったが、旅の勢いで注文した。
スープが運ばれてきた。すごく澄んでいる。一口飲んだ。和風でいくらでも飲める優しい味だった。サラダも運ばれてきた。トマトなどの野菜が冷えてて、ドレッシングの味とよく合いすごくおいしかった。
鉄板で目の前で焼いてくれるようだ。店員さんに、ニンニク大丈夫ですかと聞かれた。二郎じゃないけど、大丈夫ですと言った。すると、答える間もなく、牛脂の塊と、ニンニクがゴロゴロゴロと鉄板に転がってきた。すごい量だった。20かけくらいあったかもしれない。目の前でニンニクが牛脂とともに炒まっていく。この時点でうまそうだった。
続いて肉が運ばれてきた。輸入牛600g。ニンニクのエキスがしみこんだ牛脂の海に牛が飛び込んだ。牛が焼かれていった。店員さんがシオ・コショーをふりかけた。肉がこんがり焼けてきて、店員さんが手際よく肉を一口サイズに切り分けていく。うまみの詰まっているであろう油にもやしも投じられた。これも炒まっていく。
お皿には、味噌ダレ、辛子、ポン酢がプリセットされている。肉は味噌ダレと辛子、もやし炒めはポン酢がいいらしい。
肉を食べた。死ぬほどうまかった。輸入牛でこんなにうまいんだから和牛を食べたら死ぬと思う。なので和牛にしなくてよかった。
ご飯とお味噌汁もいつの間にか運ばれていた。お味噌汁の具はシジミだ。息子は初めてだろうけど、シジミは結構クセが強いだろうに普通に食べてた。驚いた。
肉と一緒に炒まっているニンニクもホクホクしてて非常にうまい。ニンニクはママも息子も当然食べないだろうから僕が引き取らざるをえない。後のことは気になるがこんなうまいニンニクを残すわけにいかない。
もやし炒めもうまいエキスを吸ってて当然のようにうまい。
あとで気付いたことだがご飯はおかわりできたらしい。セーブしてしまったことが悔やまれる。


肉は量の心配をする間もなくすべて食べ尽くした。食後にアイスが運ばれてきた。自家製なのだろうか。ひんやり冷えた器に丸く盛られたバニラアイス。時々混ざっている氷の粒がまたいい。

とにかくうまかった。川越はウナギや芋ばかりじゃない。ぜひこのお店はおすすめしたい。
ホテルに戻って、『どうする家康』を見て、お風呂に入って寝た。寝てる間、腹がギュルギュル鳴りっぱなしだった。ニンニクのせいだろう。

8月7日(月)、2日目。
朝6時くらいに目が覚めた。
朝食会場に行く。
部屋は9階だったが会場は2階にあった。
同じ屋内だけど、ホテルとは離れたところにあった。
朝食会場に着いた。バイキングだ。
品数は、はっきり言ってあまり多くなかった。というか前評判以上の品数はなかった。まあこのほうが目移りしすぎなくていいのかもしれない。
ひとしきり食べた。一番うまかったのはカレー風味のポテトサラダだった。あと肉汁うどんもうまかった。

バイキングといえば俺、俺といえばバイキングだったのに、腹八分目で満足してしまった。前は無理にでも腹二十分目まで食べてたのに、老いかな。
部屋に戻り、しばらく休んだのち、部屋を後にする。
チェックアウトした。
川越は、いろいろ回りたかったが、そんな体力も余裕もなかった。本当にほぼ泊まりにきただけになったが、しかたない。
また川越線(埼京線)に乗る。これで大宮まで行く。
大宮に向かう途中、雨が電車に打ちつけてきた。この先少し心配だ。
大宮に着いた。11時くらいだ。
少し早いんだが昼ご飯にすることにした。今のうちに食べて、鉄道博物館に行って、皆お昼ご飯に向かう時間に我々は悠然と回るという算段だ。
大宮で行こうとしていた店があった。ひいき屋という洋食屋さんだ。しかし、月曜定休日ということに気付いて、一番看板が目立ったスシローに行った。うまかった。ひいき屋は、また来いということだろう。うん、行くよ。
ロッカーに荷物を預けて、ニューシャトルに乗る。何年か前に鉄道博物館にママ(嫁さん)と行ったときも乗ったはずなんだがほとんど覚えてない。新鮮な気分だった。
ニューシャトルを待つ間、息子が、ニューシャトルは何両編成か予想していた。柵の数から、3両編成だと予想していた。なんと聡い子だろう。僕もそう信じて疑わなかった。何年か前にも乗ったのに。
列車が来た。なんと、驚くなかれ、6両編成だった。しかも1両はめちゃ短くて、1両につきドアが1つしかない。天井も低くて、相変わらずオモチャみたいな車両だった。大谷翔平君だったら乗れないかもしれない。
列車が発車した。自動運転とかじゃなく、ちゃんと運転手さんが運転してるのが、妙に新鮮に感じた。
鉄道博物館駅に着いた。ほとんどのお客さんが降りた。
鉄道博物館は駅から伸びる通路とつながっている。
鉄道博物館に着いた。息子ははしゃいでいるようだった。1Fの、鉄道が実物大でデンデンデンと展示されているコーナーで、実際に車両に乗ってみたりした。当時の広告とか路線図が車内にそのまま貼られてて面白い。
続いてNゲージジオラマを見た。作り込まれてていくらでも見ていられそうたった。息子もすっかり見入っていた。
続いてお仕事体験コーナーみたいなところに行った。保線や指令といった鉄道に関するお仕事をいろいろと体験することができた。鉄道シミュレーターもあったが、予約制で並ぶこともままならなかった。
続いて実際の線路が眺められるテラスに行った。屋根も空調もない、むき出しの屋上だったが、曇りがちでそこまで暑くなかったのがありがたかった。息子が、他のお子さん連れのご家族に、通る車両の説明をしたりしてた。
続いて、鉄道のしくみコーナーに行った。鉄道のシステムや電気についてを学んだ。息子は、そこにあるシミュレーターを楽しそうに操作していた。他の子がマスコンをガコガコふざけて操作しているのに対し、息子は真面目に操作していて、鉄道に対する真摯さが見て取れた。
ミニ鉄道に乗りたかったんだが、それも抽選らしく乗れなかった。
だがひと通り楽しんだし、何しろ足が棒になったので売店に寄って帰ることにした。埼京線プラレール車両(鉄道博物館限定販売)と、シャツと、プラコップと、ハンカチと、キップ風マスキングテープを買った。
ママが、現在JRで開発中だという、『JEMAPS(ジェイイーマップス)』という、リアルタイムで運行状況がわかるシステムの映像に見入っていた。これが実用化されたらスクリーンセーバーにしたいと珍しく興奮気味だった。
帰りも埼京線に乗った。とても楽しかった。

Steak house磐梯の写真いろいろ