佐世保女子高生殺害事件

今回のこの事件が何がショックかというと、このようなセンセーショナルなことがまるでシャッターを押すとフラッシュが光るみたいにごくごく当たり前のように起こってしまったことだ。事件から数日経ってようやくじわじわ実感がわいてきた印象である。
「人を解剖してみたい」というイカれた動機が口をついて出てしまうこの衝撃である。彼女の行動原理は理性という人としての防御システムをたやすく透過してしまった。いやそもそも理性がなかったとしか思えないような衝動だ。
こういう話を聞いてしまうと、世の中には理性を保てない存在がどれだけいるのだろうかと身震いする。