給付金申請書を出した

給付金申請書を出した。本当は先月には届いてたけど、詐欺で偽の申請書じゃないか不安で踏ん切りがつかなかったのだ。

いやちゃんとした様式になってていかにも本物らしい感じなのよ*1。でも、口座番号を書いて、なおかつ免許証と通帳のコピーも同封しないといけないっていうものだから*2、疑心暗鬼、警戒心MAXになっちゃって。

通帳まで出さないといけないって、もうあれだよ、「おやタカシかい?」とテンプレみたいに言ってる年老いたお母さんの電話口の相手がこれまたテンプレみたいにグラサンつけて白い歯見せてニヤついてるそんな感じの絵の世界に自分から足踏み入れてる気分になるわけよ。

自分が役所の職員さんが何万もの市民のために汗水流してせっせと作業してくださってることを知りながら一人でこんな被害妄想爆発させているのは失礼千万極まりないことは重々承知しているのだが、人の善意を信じそれに身を委ねるのが難しくさせている世の中にこそ真の病理があるのではなかろうか。

いくら世の中に無駄な責任転嫁をしていても期限は容赦なく迫ってくるので、思い切ってはがきに書いてある電話番号にかけてみた。

「すみません、お忙しいところ、給付金についてちょっと確認させていただきたいのですが、給付金申請書が届いたのですが、変なことを聞いてしまうのですが、この届けが問題ないかどうか確認したくて…。その、最近、詐欺とか流行ってますから…、その…。」

改めて失礼千万極まりないと思う。こういう問い合わせが何件くらいかかってくるのか分からないが、電話に出てくれた方は、非常に丁寧に、よどみなく、この書類は入っていますか?でしたら大丈夫ですと教えてくださった。

そればかりか、他に申請について不明なことはありませんか?と聞いてくれて、こんな疑ってかかっていたのが本当に申し訳なくなった。

そういうわけで何も気にすることはなくなったので、晴れて申請書を提出することができたのであった。対応してくださった係の方、ありがとうございました。貴重なお時間をいただいて本当に申し訳なかったです。どうか、僕の銀行口座を宜しく面倒見てやってください。

*1:そら本物だからね

*2:そらお金を振り込んでもらうんだものね