ありがたい視聴者とも言える

物語は、記憶の断片だけでは成り立たない。それらの断片が数珠つなぎになって、次から次へと受け継がれていき初めて物語が成り立つ。本や映画を見て、内容を覚えるのが得意な人は(仮に前者としよう)、それをよくわかっているのだろう。つまり、物語はすべてひとつなぎなのだと。すべての出来事には理由があるのだと。それをわかっているから、無理なく記憶の中から物語を引き出すことができるのだ。物語を覚えるのが苦手な人は(仮に後者としよう)、おそらく、強く印象に残った場面ばかりが頭に焼き付いて、それらを物語としてうまく結び付けられないのだ。そうすると、あれ?どうしてこうなったんだっけとなったり、突然の展開に戸惑ったりしてしまうのだ。
僕はルイージギャラクシーをやってた。マリオギャラクシーのときもそうだが、このゲームでは途中途中で謎の女性ロゼッタが絵本を朗読してくれる。この絵本は、このゲームの世界観を語っているのだ。絵本も終章に近づき、ある決定的な事実を告げられ、僕は思わず「マジで!?」と言ってしまった。すると嫁さんは、「あなた前回(マリオギャラクシーのとき)も同じところでマジで!?って言ってたわよ」とツッコまれてしまった。
うん、またツッコまれちゃったんだ。すまない。嫁さんは前者で、僕は間違いなく後者です。