第459号 誘拐者…の巻き 46コマ〜49コマ 全コマ解説

46コマ…ポートを8時方向(背後)から捉えた図。その背後には爆炎が迫っている。ポートと炎の距離は50センチもなさそうだが、ポートは「ぐーわー」とまるで危機感のない間の抜けた声を出している。

47コマ…今度は、ポートを10時方向(前面)から捉えた図。炎は依然迫っているが、ポートの表情にはやはり危機感のかけらもない。

48コマ…突然、ポートの眼前に「キュンキュンキュン」という警告音を発する回転灯が迫る。ポートは「あっ」という声を発する。

49コマ…ポートは、その間抜けな顔からは想像もできないような身のこなしで180度左方向に身体を回転させその回転灯を避ける。回転灯の警告音はポートの真横をかすり「キュン」とひときわ大きく音が鳴る。ポートは「わあ」と言いながら「ゴロ」という効果音とともにかわしているので、いまいちしまらない。
そもそもこの回転灯の存在意義であるが、非常灯なのか、はたまた非常口を示しているのかなどいろいろ推測されるが、ポートがこういう状況に陥ることを知っていたトトロがあえて不必要にもかかわらず設置したように思えてならない。
ちなみに、回転灯を避けるくだりは、映画『スピード』が元ネタであると思われる。