僕が昔書いた漫画(シルバニアマン画) 第1号〜第2号1番 全話解説

いずれ、僕が昔書いた漫画をここに載せたいと思っているが、いまひとつ踏ん切りがつかず、データを大量に食いそうだ。
ひとまず先行して、第1号からできるかぎり全話解説を載せていこうと思う。はっきり言って不毛この上ない試みだ。はっきり言って自己満である。もう開き直るしかない。ここで言い訳したところで先に進むことはできない。
僕の漫画の始まりから話そう。昔「くまごろう新聞」という名で、文字通りチラシの裏に、僕が持ってた人形をもとにしたキャラクターが登場する漫画を描いてた。その名残で漫画の通し番号は「第○号」。それを自由帳に描くようになり、それが「シルバニアマン画」となった。以上。

・第1号「ビリビリはやだぞ」の巻き(4コマ)
まずビックリしたのが、今まで「ビリビリはいやだぞ」だと思ってたら微妙に違ったこと。
くまごろうが仏間から剣を持ち出し、それが蛍光灯に触れてビリビリと感電するという話である。くまごろうが持ち出したものは剣というより槍に近いし、くまごろうは剣を持ち出していったい何をしたかったのかまったく明らかにされないが、それより注目すべきは、この話はドラえもんコミックス24巻「二十世紀のおとのさま」の巻きからの引用であると思い切り明言している点である。パクリを言うところを「引用」という言葉を堂々と小学2年の時点で使うとは大物か詐欺師の香りがする。

・第2号1番「さあ、たいへん」の巻き(4コマ)
第2号は1番から3番まである。1つの話を3つに区切るという、これは後にも先にもない斬新な試み。
くま五ろうが大声で叫ぶと地球が割れるという内容。1番にしてオチてしまっている。このフリーダムさは実際に読まないことには伝わらないが、その片鱗を少しでも伝えるべく、強引に文章化しようと思う。

1コマ目:「ブワワワアアアアアイッ!!!」と何の前触れもなく大声を出すくま五ろう。
2コマ目:「ね゛え゛ぐま゛五゛ろ゛ぶぐん゛!゛!゛!゛!゛!゛!゛!゛!゛!゛!゛!゛!゛」(原文ママ)と発音不能文字全開でくま五ろうをたしなめるポート(初登場シーン)。ポートの造形は黒猫のジジがモチーフになっているが、目も鼻も口も真っ黒に塗りつぶされている。くま五ろうの「う」が「ぶ」になっているのは、「う」に濁点がつくとヴ=ぶとなるからだという無駄な気遣いである。
3コマ目:「バリバリボリボリ」と壁にヒビが入り始める。「え!?」と驚くくま五ろう。「こんなことになるんだから。もう知らない!!」と呆れかえるポート(声のみ)。このコマで注目すべきは、くま五ろうの姿である。ヒビを見上げるくま五ろうの正面の顔を軸に、顔の左右から体が生えている。くま五ろうの顔は、3面どこから見ても顔になる騙し絵風になっている。たとえば、右の体の顔の目は、正面の顔の右目を兼ね、右の体の顔の口は、正面の顔の左目を兼ねている。説明してて気が狂いそうになってくる。もはやシュールレアリズムの極致である。くま五ろうの姿は一見曼荼羅のようである。いったいどこからこんな奔放な発想が生まれるのか、昔の自分に弟子入りしたいくらいだ。
4コマ目:「ドゴゴコ バリバリ」と割れる顔つきの地球。「ワレル」とポソリと書かれたキャプションが笑いを誘う。地球には色がついており、緑8割青2割くらいの比率である。緑が豊かな星だ。割れてゆく地球の上に、金魚鉢のような安っぽい酸素マスクをかぶったくま五ろうらしきキャラクターと、それに対峙するように何者かがくま五ろうと向き合っている。一種壮大な光景である。


あー疲れた