地球の質量

こないだ、テレビのクイズ番組かなんかで、地球の質量はどれくらいでしょう?という話をしてて、僕が、これは地形だけであって、生物や建築物は含まないのかなとか言ってたら、嫁さんが言った。

 

「生物も建築物も地球にある物質から生まれたものだから全部含むんじゃない?」


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よくよく考えたら当たり前なことで、無から何かが生まれることはないはずなのだが、この嫁さんの言葉に雷を打たれたような衝撃を受けた。何十年生きてきて愚かにも一度も考えもしなかったけど何となく認識していたことを、初めて言葉として受け止められた気がした。

自分の存在はもとより、目の前にある食べ物も、スマートフォンも、身につけてる服も、すべては地球の構成物であり質量の一部なのだ。

生き物もそうじゃないものも、すべては組み立て方と材料が違うだけで親は全部同じなんだと考えると、なんだかふと、人々がいがみあい、醜く対立していることがひどく馬鹿馬鹿しく思えてきてしまうようになった。

息子がすでに、嫁さんのお腹から出てから2倍のデカさになっているのが、無から自身を生成しているのだろうかと錯覚してしまうが、この地球から得た栄養を吸収しているのだなあと再認識する。

だが1年で10cmのペースでこのまま伸びていくと、10歳で1.5m、20歳で2.5m、25歳で3mになってしまうが、大丈夫だろうか。だがそうはならないようにバランスが取れているから、よく出来ているものだ。

それもそうだ。珪藻土マットを海に入れても無限に海水を吸って海が涸れてしまわないのと同じように、息子も無限に栄養を吸収するわけではないからな。*1

*1:一応断っておくが僕はシラフでこれを書いている。なんせ『ほろよい』半缶でベロベロに酔う人間だし