レトロゲームにハマる

 4月にママの実家の岡山にお邪魔した時だが、そこでミニスーファミというものがあって、懐かしくてママと少しプレイしてみた。
 こういうのがあるのはなんとなく知ってはいたのだが、僕は勘違いしていて、この小型のスーファミに実際のスーファミのソフトを差して遊ぶものだと思っていたのだが、このソフトの挿入口のようなものはモックで、このミニスーファミをテレビに接続し、その中に内蔵されているスーファミソフトを遊ぶというものだった。そうだな、実際のスーファミのソフトは、内蔵電池が死んでてデータが死んでいるだろうからな。
 これを即気に入ったママが、岡山の中古ゲーム屋に行って、即買いしていた。そして自宅に持ち帰ってさっそくプレイした。
 ママが気に入ったのは、『パネルでポン』が入っていることだった。ママが小学生のころ熱中したゲームなんだそうだ。
 パネルでポン・・・名前は聞いたことはあったのだが、実際にプレイしたことはなかった。
 実際にママがプレイしているのを横で見ていたが、任天堂らしからぬかわいい女の子がいっぱい出てくる、任天堂としても異色作なのだろうと感じるパズルゲームだ。会社名を伏せたら、コンパイルかなんかのゲームと思うかもしれない。
 パネルを左右で入れ替えて、同じ色のパネルを3枚以上揃えると消えていくという至極単純なゲームのようだが、とにかく難しい。ただ3枚揃えて消していくだけで勝てるような生ぬるいものではない。ママと対戦してみるんだが、ずぶの素人の僕は、ママの何がすごいのかわかることすらままらないうちに惨敗しまくる。
 ママは、とにかくパネポンを極めることを目指していた。そして結果として、約2か月でそれを達成した。
 パネポンには5つのモードがある。
 まずエンドレス。その名の通り、プレイヤーが死ぬか、ゲーム機が死ぬまで終わらない。これをママはクリアした。レベルは99、スコアは99999が上限なので、一応そこまで達すればクリアと言って差し支えなかろう。
 次にスコアアタック。これは制限時間内に何点までいくかを競うもので、制限時間が来れば自動的に終了する。
 次にステージクリア。その名の通りステージを次々にクリアしていくのだが、ステージクリアの要件は、各ステージにラインがあり、そのライン下までパネルを消すとクリアになる。最初はゆるいが、だんだんきつくなる。途中、中ボスも出てくる。実は中ボスというのは語弊がある。というのはその中ボスは、ラスボスと同じ奴で、強さもラスボスのときとまったく同じだ。実質負けイベントであり、当然、修行の足りないプレイヤーは、なすすべもなく負ける。だが、ママはこれに勝った。だが、なぜか勝ったときのイベントは用意されてなく、負けたことになって続行する。なんつうゲームだ。だが、ママはラスボスも同じように撃破した。
 次にパズル。これは、決められた手数の中で、組まれたパネルを並べ替えてすべて消すというモードだ。パネポン脳を形成する修行の一環でママはクリアした。
 最後にVSモード。これがパネポンの最大の山で、プレイヤーはこれのパーフェクトクリアを目指しているといっても過言ではないだろう。モードは、イージー、ノーマル、ハード、ベリーハードがある。ベリーハードは隠しモードで、ハードをクリアしたときに隠しコマンドのヒントを教えてもらえる。そしてママはついに、とうとう、ベリーハードをノーコンティニューでクリアした。ともかくイージーが、いや、ハードすらどんなだったか思い出せないほどの地獄を見ることができるので、読者の皆様はぜひその目で確かめてほしい。ちなみに「イージーならクリアできるに違いない」といって出て行ったhomecomputerは前哨戦の妖精にボコボコにされて戻ってきた。

 他にもミニスーファミは全21タイトルのゲームを遊ぶことができる。他にプレイしたのは、『星のカービィスーパーデラックス』、『スーパードンキーコング』、『スーパーマリオRPG』、『スーパーマリオワールド』、『スーパーマリオカート』など。
 星のカービィは、かつて、DS版のウルトラスーパーデラックスで、嫁さんがカービィ、僕がヘルパーをやっていたのと同じように、ママがカービィ、息子がヘルパーになって100%クリアした。時代が変わっても、世代を超えて遊べるゲームというのは本当にあるのだ。ちなみにママは、かつては弟さんと何周もクリアしつくしてきた歴戦の猛者だ。ピンクの悪魔として、これまで、弟、夫、息子と3人の男を導いてきたのだ。
 スーパードンキーコングは、発売当時は美麗なグラフィックに心底度肝を抜いたことをよく覚えているが、これが小さなスーファミの一部に入ってしまうとは驚きだ。
 マリオRPGもクリアした。ゲームの難易度は、ぶっこわれ性能のキャラや装備のおかげでだいぶゆるいのだが、それでも、クッパ等のメインキャラの方向性を決定づけて、マリオの世界観に厚みを持たせたという意味で非常に意義の大きいゲームであると改めて実感した。
 そんな中、驚きのニュースが飛び込んできた。
https://www.famitsu.com/news/202306/21307012.html

 2023年6月21日23時から配信された、任天堂の新作情報番組“Nintendo Direct 2023.6.21”(ニンテンドーダイレクト/ニンダイ)。本イベントにて、『スーパーマリオRPG』リメイク版が11月17日に発売されることが発表された。
 27年前の1996年に発売されたスーパーファミコンのタイトル『スーパーマリオRPG』のリメイク作品。システムや戦闘、マリオたちの等身はそのままにグラフィックがアップデートされ、原作のカラフルな雰囲気はそのままに、3Dで再現されたグラフィックで懐かしの世界を冒険できる。
 マリオやマロ、ジーノたちのキャラクターはもちろん、当時多くのプレイヤーを苦しめたであろうボスたちの姿を確認。ヤリドヴィッヒは“すいじょうきばくはつ”を使用している様子も。
 モンスターとの戦闘中は、タイミングよくボタンを押すことで、相手からのダメージを0にできたり、モンスター全体に攻撃を与えたりすることができるようだ。ボタンを押すタイミングを成功し続ければ“チェイン”がつながり、能力があがってバトルが有利になる。
 変わっている点としては、戦闘時のUI。HPゲージなどが下に移動しており、現代風にアレンジされているようだ。そのほか懐かしのミニゲームも複数収録。
 また、本作の音楽は下村陽子氏が担当。「オリジナルのファンの皆さまにも今回初めてプレイする皆さまにも楽しんで頂けるように願って心を込めて全曲アレンジさせて頂きました!」とツイートをしている。

 ちょうどプレイしてて、ママがスーパージャンプ30回達成*1とやっていたさなかだったので大いに驚いた。どのような内容になるかはわからないが、難易度の調整がされているといいなと思う。あと、アイテムの数に制限があったので、コレクター欲を満たすためにもアイテムは無制限になってくれたらいいなと願う。

 すっかりカービィにハマった息子が描いたカービィの絵。スゴクかわいい。

*1:さらりと偉業を成し遂げていくママ