1週間前から、お腹の中の子が、胎動を始めたようだ。安心してほしい。僕のお腹ではなく、嫁さんのお腹の中の子である。
最初は腸の動きと区別がつかなかったというが、明らかに腸はここにないなという場所が動いたり、腸の動きにしては激しかったりするということで、胎動に間違いないらしい。18週ぴったりという、教科書でちょうど胎動が始まるというタイミングに動き始めた我が子、優秀だ！
胎動、うれしいよなぁ。ほんとにそこに「いる」って実感できるんだもの。
いろいろ嫁さんのお腹に話しかけてみる。ごはんおいしかったかとか、疲れたのかとか、眠いのかとか。
僕がここで、マクローリン展開とか、一般相対性理論と特殊相対性理論の違いとかについて語りかけることができたら、この子も立派な理系の学者に育つのだろうが、起きる時間にエアコンがかかるには何時間後にタイマーをセットすればいいかを指で数えなきゃわからないような僕が、この子が生まれるまでに数学をマスターできるかというとおそらく間に合わない。
親のエゴと言われても、やっぱり理系に育てたいんだよ。仕事のツブシがきくとか野暮なことは言いたくない。純粋に、理系の仕事のほうが、クリエイティブで、未来につながると思うからだ。嫁さん（理系）を見てて思うし、やはり文系の僕は理系へのあこがれが強い。
とはいえその子が進みたいと思う道を進ませてあげるべきなんだよな。いい親だったら。
