頭痛と酸欠

読者の皆様には説明不要だと思うが、僕といえば頭痛、頭痛といえば僕である。いくらか頭痛とのつきあい方には慣れてきたつもりだが、完治するまでにはいたってない。
6月は特にひどかった。天候不順で気圧が安定しないからか、頭痛で何度か横にならざるを得ないシチュエーションに出くわした。
僕の頭痛にはいろんなパターンがあるが、大きく分けて、ミニ頭痛とガッツリ頭痛がある。
このミニ頭痛というのが厄介で、なんかイテェ気がするな、痛いとまでいかないけどなんかヤな感じだなというのが日常的に相当な頻度で起きる。それを潰すために、ラムネ菓子感覚で市販薬(ナロンエース)を服用する。
このナロンエースを飲むのが、ひどく負けた気がして、これがいつまで続くんだという途方もない徒労感に襲われるので、なんとか飲まずにやり過ごそうとする。しかし、ほぼ9割方はうまくいかず、ミニ頭痛がガッツリ頭痛に進化するのだ。

だがようやく最近になって、このミニ頭痛への対処法の一端をつかんだ気がする。
それはずばり「呼吸」だ。
どういうときにこのミニ頭痛が起きるかつぶさに観察してみた。するとどうやら、何か作業に集中してて呼吸が浅くなったあとや、激しく運動して息が荒くなったあとに起きているらしいことが見えてきた。
どうもいわゆる「酸欠状態」が頭痛の引き金になっているのではないかと個人的な見解を立ててみた。
そこで、仕事中にパソコンで作業するとき、時々意識して深呼吸したり、自転車で激しく走り込んだあとに深く息を整えたりしてみた。
すると!マジでミニ頭痛がかなりの確率で消えていくのが実感できた。いつもワンワンと頭の中で熱を帯びたようにまとわりついてきた者がスゥーッとたち消えていくのがわかった。
呼吸を意識する人なんて波紋の使い手くらいしかいないと思っていたが、呼吸って大事なことだなあと改めて痛感したのだった。
ちなみにガッツリ頭痛はもうあれで、全面降伏するレベルのガンガン頭の中で響く頭痛だ。もうこれは事故に遭ったようなもので、大人しくSG配合顆粒で退場してもらうほかない。