きさま

「貴様」という言葉は、漢字だけを見ると相手を敬っているように見えるのに、「貴様」は「貴様」だ。と嫁さんと話していた。相手への嫌味だというのが僕たちがたどり着いた結論だけど、それにしてもそもそも「貴様」という言葉は日常生活ではお目にかからないなと思う。
どんなに怒っても、「お前!」とか「てめぇ!」とかって言葉がせいぜいだと思うけど、「貴様」って言われたら、お前はベジータかと言って吹いてしまいそうだ。ざっくり言ってしまえば、文語表現なんだと思う。
よく見るし、よく使いそうなのに、実は意外と使わない言葉って面白いと思う。
例えば、「なぜその名を」という表現は、日常では使わなそうだ。それとセットで、「いや、こう呼ぶべきかな」という表現も、まず出てこまい。
例:「久しぶりだな○○、いや、今はこう呼ぶべきかな、○○(ラスボスの名前)!」
「貴様、なぜその名を・・・!」
ひとつひとつの単語は平易なのに、それらが組み合わさるだけでカオスな会話になるのはとても面白い。