性的倒錯2

今回の佐世保女子高生殺害事件を見ていると、タリウム毒殺未遂事件を思い出す。普通に生活していたはずの人間が、いつの間にかタガが外れてしまうという衝撃である。
今回の事件の何が衝撃的なのか、それはあまりの唐突さというか、あっけなさなのかな。
というのも、僕も人をドン引かせるには十分すぎる性癖があるのに、なぜこうして健全な世間に留まっていられるのか、わからなくなってくるのだ。この女子高生が捕まるなら、僕も十分牢屋行きというか黄色い救急車乗車待ったなしだ。
言うまでもなくその違いは、頭で思ってるか実際にやったかの決定的な差なのだが、その差は遥か数万光年どころか、別次元に存在すると思っていた。いくら僕が常識はずれの人間とはいえ、頭の中の妄想を実際にやろうなどとは生涯思い至らないと断言できる。
だがその女子高生は次元をジャンプしてしまった。この女子高生は、人間の姿をした別の何かになってしまったと定義づけるほかない。